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2026年1月5日

Trip 06 歴史的な名建築や衣装から現代の映画まで 存在感を放つチェッカーボード 

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 世界”柄”紀行 trip06となる今回は、アフリカ、ジャマイカにて弊社のスタッフが撮影した写真と映画のワンシーンをもとに「歴史的な名建築や衣装から現代の映画まで存在感を放つチェッカーボード 」の内容でお届けいたします。どうぞお楽しみください。

Trip 06
歴史的な名建築や衣装から現代の映画まで
存在感を放つチェッカーボード 

アフリカのザンビアのヴィクトリアフォールズの近くにある「The Royal Livingstone Victoria Falls Zambia Hotel」のロビー

カリブ海の島国、ジャマイカのリゾート地として知られるモンテゴベイにある人気のジャークチキンのレストラン

2枚の写真は、アフリカ・ザンビアのホテルと、カリブ海の島国・ジャマイカのレストランです。両方の空間で印象的なのは、「チェッカーボード」と呼ばれる柄です。モータースポーツで使われる白と黒のチェッカーフラッグを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

 

シンプルな配色でありながら、空間にリズムと遊び心をもたらすチェッカーボードは、古くからさまざまなデザインやインテリアに取り入れられてきました。今回は、その魅力や歴史、実際の使用例、映画に登場する印象的なシーン、そして現代のインテリアでの活用法についてご紹介します。

チェッカーボードとは文字通り、“碁盤の目”のように正方形を交互に配置した模様のことです。その歴史は意外と古く、中世ヨーロッパの床のタイルや、衣装の模様にまでさかのぼります。特にフランスやイギリスでは、宮殿の床や貴族の衣服に用いられ、優雅さと秩序を象徴する柄として重宝されました。また、日本でも「市松模様」として、江戸時代の着物や陶磁器に取り入れられるなど、世界各地で親しまれてきましたこうした長い歴史を持つため、チェッカーボードには普遍的で洗練された印象が宿っているのです。

 

現代のインテリアにおいても、チェッカーボードは幅広く活用されています。たとえば、カフェやレストランの床、リビングやキッチンのアクセントウォール、さらには書斎や子ども部屋の一部に取り入れることで、空間の印象を引き締めつつ遊び心を演出できます。特にモノトーンで統一された空間では、チェッカーボードの壁紙が空間の主役として際立ち、シンプルながら強い存在感を放ちます。

 

映画の世界でも、チェッカーボードは象徴的な演出に使われています。たとえば、『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年)では、幻想的で非現実的な世界を表現する要素として登場します。『女王陛下のお気に入り』(2018年)でも、宮殿の床や廊下にチェッカーボードが施され、当時の王室の豪華さや権力を視覚的に強調しています。黒と白の強いコントラストは、登場人物の心理的な駆け引きや権力争いを際立たせる効果もあり、単なる装飾以上の意味を持っているのです。

映画『アリス・イン・ワンダーランド』

映画『女王陛下のお気に入り』

では、実際にチェッカーボードを取り入れるには、どのような工夫が効果的でしょうか。まず、空間全体に敷き詰めるのではなく、一部の壁や床にアクセントとして使用するのがおすすめです。たとえば、リビングの一角やキッチンの壁の一部にチェッカーボードを取り入れるだけで、空間がぐっと引き締まり、スタイリッシュな印象になります。また、定番のモノトーンだけでなく、少し色を加えてカラフルにアレンジすることで、ポップで遊び心のある雰囲気を生み出すことも可能です。家具や小物の色味を合わせることで、統一感のある空間に仕上げることができるでしょう。

 

チェッカーボードの持つ美しさと歴史、そして映画でも見られるドラマチックな効果を楽しみながら、ぜひ自宅のインテリアに取り入れてみてください。

萩原健太郎
文筆家。日本文藝家協会会員。デザイン、インテリア、北欧、手仕事などのジャンルの執筆、講演を中心に活動。著書に、『暮らしの民藝』『北欧の日用品』(エクスナレッジ)、『ストーリーのある50の名作椅子案内』(スペースシャワーネットワーク)、『北欧とコーヒー』(青幻舎)などがある。

LIMELIGHTの
CHECKシリーズ

LIMELIGHTでは、現在9種のチェック柄(各柄5色展開)を取り扱っており、「チェッカーボード」のような遊び心あるパターンも今後さらに展開してまいります。

豊富な色柄だけでなく、柄のサイズ変更や色調整などのカスタマイズも可能です。お客様の多様なご案件に対し、最適な形でご提供いたします。まずはお気軽にお問い合わせください!